44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の事の始まりから現在まで②

こんにちは。『44歳からの留学 -67歳現役米国公認管理栄養士、20年の奮闘記』(Book Trip)の著者のYufiこと堀尾シェルド裕子です。

前回のイントロに引き続いて、今回からいよいよ本題に入ります。前回の前書きに書きました通り、私はもともと留学を目指していたわけではなかったのです。それがなぜ留学への道に進むようになったのかというと、それは、ある事件が起こってしまったからなのです。どうぞその話から聞いて下さい。以下、著書から引用します。

 

恐るべきFAX

 

 「あなたは向こう10年間米国には入国できない」という恐るべき内容のFAXが米移民局から転送されてきた。図らずも米国ボストンに不法滞在をしてしまい、移民局に相談に行くと、今すぐに日本に帰れと言われて、何はともあれ手荷物一つで日本へ帰国した矢先のことだった。不法滞在と言っても一日以内ことだ。それが、そんなに重罪に値するものとは知る由もなかった。1995年(平成7年)の9月、42歳の時のことだ。もう本当に、文字通り、目の前が真っ暗になった。今起こっていることをどのように理解したらよいのか、どこから何にどう手をつけたらよいのか見当もつかなかった。そんな絶望的な状態がどれくらい続いただろう。だが、このことがきっかけとなり、米国留学への道へと進むことになる。だが、そもそもなぜ米国にいたのか。それには、私が夢中になって取り組んでいた、マクロビオティックと切っても切れない関係があるのだ。

続く