44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の、事の始まりから現在まで ー 余談⑱猫の血液検査
さて、前回の余談⑰猫のエサと腎臓病で書いたように、タマちゃんは、我が家の自慢の健康猫なのだが、血液の状態はどうなっているのかは気になっていた。それで、今回の狂犬病予防接種のついでに、血液検査もしてもらうことにした。その結果は、、、
腎臓の状態を示すBUN, Creatine をはじめほとんどは正常値だったのだが、いくつか、基準値を逸脱する項目があった。
Albumin 4.3 (High) 基準値2.5-3.9 g/dL
Cholesterol 295 (High) 基準値75-220 mg/dL
WBC 3.3 (Low) 基準値3.5-16.0 10^3/uL
Platelet Count 163 (Low) 基準値 200-500 10^3/uL
Neutrophils 1,947(Low) 59% 基準値2,500-8,500 /uL
Lymphocytes 1,122 (Low) 34% 基準値1,200-8,000 /uL
先ず驚いたのが、Cholesterol が高いということだった。えっ、猫って肉食なのに。Cholesterol を下げるべきなの?どうやって?担当の獣医に連絡し、それらの逸脱項目についての説明を受けた。
担当の獣医は、それらの逸脱値を特に問題とはしていなかった。Cholesterolはむしろ低い方が問題があると。私の認識でも、人間の場合、お年寄りなどでCholesterol が低いと、栄養失調を疑う。上記のCholesterol に関していうと、今回の検査にHDL(善玉)とLDL (悪玉)の検査項目はなく、Triglyceride (中性脂肪)はあったが、55 (基準値25-160 mg/dL) で全く正常だ。だからCholesterolに関してはOKと判断した。
Albuminが高いのは、脱水だろうと言っていた。とは言っても、我が家では、前回のブログで書いたように、ウェットフードだけを上げているので、タマちゃんは水を飲まない。
Low WBC、 Low Neutrophils、Low Lymphocytesに関しては、獣医はストレスだろうと言っていた。通常 は 先ず 感染を疑うが、ストレスによっても引き起こされるとネットにもあった。Low Platelet Count もまたストレスが影響することが研究結果としてあるとネットにある。またLow Platelet Countは猫の血液検査結果で比較的頻繁にあり、疑似血小板減少症とも呼ばれているそうだ。
実はタマちゃんは、すごい臆病猫で、聞きなれないよそ者の声を聴くと、すぐにベッドの下などに隠れてしまい、よそ者の気配が完全に消えるまでは出てこない。また大きな音や聞きなれない音にもビクッとする。だから、動物病院にゆくために捕まえられて、キャリアに入れられ、運ばれ、診察台におかれ、体をあちこちさわられ、注射を打たれ、血液を取られる、等々が尋常ではないストレスであったことは想像に難くない。
というわけで、逸脱(異常)値は、私の判断ではクリアされた。タマちゃんは、今8歳なのだが、9カ月の時に我が家に来たので、まだまだ子供だと思っていたのだが、もうシニア猫の部類に入るらしい。これからも、出来る限りベストに近い食事を与えて(前回ブログ参照)、優しく見守って行きたい。
堀尾シェルド裕子