44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の、事の始まりから現在まで ー 余談⑰猫のエサと腎臓病

猫は腎臓病になり、腎臓病で死んで行くとよく言われる。私は猫がそのような運命にあるとは信じない。この世に生きとし生けるものが、ある種の全体が特定の病気になって死ぬようになどと、一体神が創造しただろうか。

ネット情報では、猫が腎臓病になりやすい理由については、次のように説明されている。

   (1)猫の先祖はアフリカのリビア砂漠が原産地。雨が降らない環境を生き抜くため、尿を強力に凝縮し、水が少なくても生きていける体になった。普段、あまり水を飲まず、尿が濃いため腎臓に負担をかけている。

   (2)猫は肉食動物なので、ほかの動物より多くのタンパク質をとる。タンパク質は代謝される過程で多くの老廃物を作り出してしまう。

   (3)腎臓には「ネフロン」と呼ばれる組織の基本単位があり、血液をろ過して尿を作っている。猫のネフロンの数は約40万個しかない。犬の約80万個、人間の約200万個に比べ、かなり少なく、腎機能が低下しやすい。

https://www.j-cast.com/2016/10/13280558.html?p=all

なるほど、と思わせる説明だ。元獣医の義理の叔父さんも、最近なぜか診療に来るペットの腎臓病が多いと言っていた。

ところで、実際アフリカの野生のネコが腎臓病で死んでいるのだろうか?そのようなデータを私はみたことがない。

我が家で猫を飼い始めたのは7年前のことだ。シェルターから譲り受けた9カ月の雌のキジ猫だった。それを知った同僚が、獣医による犬猫のエサの本(Dr. Becker’s Real Food for Healthy Dogs and Cats by Beth Taylor and Karen Shaw Becker DVM)のコピーをくれた。そのなかで、著者は、最悪の猫のエサは、ドライフードだと断言していた。例え使われている材料がすばらしくても、ドライフードは最悪で、猫には水分の含まれたエサが必要だと。著者の勧めるのは、生の内臓肉だ。鶏の肝、砂肝、鶏の心臓、鶏もも、牛の心臓、牛の肝臓、七面鳥の心臓や肝臓、卵、などなど。そう、アフリカの野生の猫は捕獲した獲物の内臓を食べ、言うまでもなく、ドライフードなどは食べていないのだ。別のウェブサイトの情報でも、腎臓、胃、脳、卵巣等々の内臓肉もあわせて紹介されている。https://animalwellnessmagazine.com/organ-meats/ ペットショップや、スーパーマーケットの片隅や、ネットで入手できるようだ。Dr. Beckerは詳しいレシピを本の中で紹介している。

さて、我が家で飼い始めた猫のタマちゃんには何をあげたらいいか、7年前に考えた。やはり内臓肉は無理だ。当時の経済的な事情もあり、無添加のドライフードとウェットフードの半々にすることにした。

3年程たったころ、タマちゃんの尿の出が悪いことに気がついた。それからまもなく、血尿がでているのも発見した。動物病院での検査では、猫泌尿器症候群と診断された。猫必尿器症候群とは、猫による見られる病気で、エサのマグネシウム、カルシウム、リン等から膀胱結石が生成され、尿道炎などを起こしたりするらしい。タマちゃんは、幸い結石などはなく、抗生物質が処方されて、事なきを得た。そしてその時に、考えた。もう二度とたまちゃタマちゃんにこのようなことが起こってほしくない、また医療費もばかにならない、だからエサを変えようと。もうドライフードをやめて、ウェットフード100%にしようと。内臓肉に代えることまでは、出来ないけれど、質の良い、なるべく無添加の、イワシ缶も含めた、様々な種類の缶詰のウェットフード(チキン、ビーフ、腎臓病で死んで行くとよく言われる。私は猫がそのような運命にあるとは信じない。この世に生きとし生けるものが、ある種の全体が特定の病気になって死ぬようになどと、一体神が創造しただろうか。

 

ネット情報では、猫が腎臓病になりやすい理由については、次のように説明されている。

 

   (1)猫の先祖はアフリカのリビア砂漠が原産地。雨が降らない環境を生き抜くため、尿を強力に凝縮し、水が少なくても生きていける体になった。普段、あまり水を飲まず、尿が濃いため腎臓に負担をかけている。

 

   (2)猫は肉食動物なので、ほかの動物より多くのタンパク質をとる。タンパク質は代謝される過程で多くの老廃物を作り出してしまう。

 

   (3)腎臓には「ネフロン」と呼ばれる組織の基本単位があり、血液をろ過して尿を作っている。猫のネフロンの数は約40万個しかない。犬の約80万個、人間の約200万個に比べ、かなり少なく、腎機能が低下しやすい。

 

https://www.j-cast.com/2016/10/13280558.html?p=all

 

なるほど、と思わせる説明だ。元獣医の義理の叔父さんも、最近なぜか診療に来るペットの腎臓病が多いと言っていた。

 

ところで、実際アフリカの野生のネコが腎臓病で死んでいるのだろうか?そのようなデータを私はみたことがない。

 

我が家で猫を飼い始めたのは7年前のことだ。シェルターから譲り受けた9カ月の雌のキジ猫だった。それを知った同僚が、獣医による犬猫のエサの本(Dr. Becker’s Real Food for Healthy Dogs and Cats by Beth Taylor and Karen Shaw Becker DVM)のコピーをくれた。そのなかで、著者は、最悪の猫のエサは、ドライフードだと断言していた。例え使われている材料がすばらしくても、ドライフードは最悪で、猫には水分の含まれたエサが必要だと。著者の勧めるのは、生の内臓肉だ。鶏の肝、砂肝、鶏の心臓、鶏もも、牛の心臓、牛の肝臓、七面鳥の心臓や肝臓、卵、などなど。そう、アフリカの野生の猫は捕獲した獲物の内臓を食べ、言うまでもなく、ドライフードなどは食べていないのだ。別のウェブサイトの情報でも、腎臓、胃、脳、卵巣等々の内臓肉もあわせて紹介されている。https://animalwellnessmagazine.com/organ-meats/ ペットショップや、スーパーマーケットの片隅や、ネットで入手できるようだ。Dr. Beckerは詳しいレシピを本の中で紹介している。

 

さて、我が家で飼い始めた猫のタマちゃんには何をあげたらいいか、7年前に考えた。やはり内臓肉は無理だ。当時の経済的な事情もあり、無添加のドライフードとウェットフードの半々にすることにした。

 

3年程たったころ、タマちゃんの尿の出が悪いことに気がついた。それからまもなく、血尿がでているのも発見した。動物病院での検査では、猫泌尿器症候群と診断された。猫必尿器症候群とは、猫による見られる病気で、エサのマグネシウム、カルシウム、リン等から膀胱結石が生成され、尿道炎などを起こしたりするらしい。タマちゃんは、幸い結石などはなく、抗生物質が処方されて、事なきを得た。そしてその時に、考えた。もう二度とたまちゃタマちゃんにこのようなことが起こってほしくない、また医療費もばかにならない、だからエサを変えようと。もうドライフードをやめて、ウェットフード100%にしようと。内臓肉に代えることまでは、出来ないけれど、質の良い、なるべく無添加の、穀物不使用の、様々な種類の缶詰のウェットフード (チキン、ビーフ、ラム、マグロ、ニシン、イワシ等)に代えた。確かにコストはかかるけれども、医療費に高額をかけるよりはいい。生卵も週一回、キャットグラス(猫草)または、他の葉物も刻んで加えた。

あれから現在まで、4年間、タマちゃんは全く病気になっていない。ネットの記事によると、やはり、「ドライフードのみを与える」ものと, 「太っている」猫の猫泌尿器症候群の発症率は、高いと書いてあった。https://www.jstage.jst.go.jp/arttsnicle/jve1997/1/1/1_1_1/_article/-char/ja/

猫泌尿器症候群は腎臓病に繋がっていく。猫泌尿器症候群も腎臓病も阻止したい。猫は腎臓病などにならなければ、30歳位まで生きると聞いた。タマちゃんの30歳を祝いたいと願っている。

 

堀尾シェルド裕子