44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の、事の始まりから現在まで ー 余談⑧コレステロール

ワクチンとそれに続くブースターの強制に対して、今も私の怒りは禁じ得ないのだが、それはひとまずさておいて、今日は、私のコレステロールについて話したい。

著作の中でも触れたが、私は大病こそしなかったものの、丈夫な体ではなかった。それで、マクロビオティックに出会ってからは針金入りの「健康オタク」になった。その後アメリカで管理栄養士になってからは、マクロビオティックにはこだわらなくなったが、健康に良い食べ物食べ方、生活習慣等、良いと思われる情報を得れば、出来る限りすぐに取り入れて来た。そのおかげか、理想的ともいえるほどの健康を保ってきた。頭痛はおろか、アレルギーも花粉症もない。血圧は正常範囲、ギックリ腰も腰痛もない。血液検査も全て正常だった…50歳前後までは。ところがそのころから、コレステロールが何故か上がりだした。始めは、何かの間違いだと思った。と言うのも、私の食事は、野菜果物、全粒穀物、豆、海藻などが中心で、乳製品や肉などの動物性食品は最小限だったからだ。ところがだ。私のコレステロールは年々上がり続けていった。

そして、その原因が分かった。それは、閉経前後から女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が次第に低下してきていることによる。コレステロールはホルモンの原料になる。閉経で女性ホルモンの分泌が低下すると同時に、その原料であるコレステロールの必要性も減少し、使われないコレステロールが血液中に増えるといることにつながる。

私のコレステロールの話に戻ると、つい最近受けた血液検査では、総コレステロール値は269だった。これにはいささかショックだった。一体どこまで上がるのだろうか。但し、総コレステロール値は、メタボリックシンドロームの判定基準には入っていない。中性脂肪HDL(善玉コレステロールは基準に入っている。ここで、私の過去三年間の脂質パネルを先ず紹介したい。19年10月30日、20年12月22日、22年3月18日の順である。

コレステロール基準範囲0-200g/dL)  232  → 261  →  269

中性脂肪 (基準範囲 <150 mg/dL)     103   95   98

HDL (善玉)(基準範囲 >40 mg/dL)    57   69   61

LDL (悪玉)(基準範囲 <130 mg/dL)    154  → 173  → 188

これでみるように、中性脂肪とHDL (善玉コレステロール)は全く問題がない。だから安心ともいえるのだが、LDL (悪玉コレステロール)が上昇し続けているのはやはり気になる。そこでLDL についてもう少し詳しく調べてみると、LDL にはサイズの問題もあった。小型サイズのLDL は小型LDL超悪玉コレステロールと呼ばれており、酸化されやすく、動脈壁内に透過しやすいため、正常サイズのLDLよりも強力に動脈硬化を引き起こすということである。私のLDL が正常サイズか、小型サイズかは、調べてみないと分からない。次回調べてみるつもりだ。

ともあれ、私は10年位前から勧められているコレステロールを下げる薬は飲んでいない。副作用などの懸念がある医薬品は極力避けているのだ。このコレステロールを下げる薬も記憶力の低下などが懸念されている。ただ、私の上昇し続けているLDL をほっておくわけにもいかないので、アメリカで代替医学の情報を提供しているDr. Sinatra の勧める「CITRUS BERGAMOT EXTRACT」というサプリメントをまじめに飲み始めている。その効果のほどは、次回の検査結果に期待したい。

堀尾シェルド裕子