44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の、事の始まりから現在まで ー 余談⑤コロナ感染

ここ最近二つの特筆すべきことが起った。

ひとつは、私がコロナウィルスについに感染したことだ。症状もしっかり伴って。私の勤める退役軍人老人ホームでは、この二年近く毎週のようにCPR テストを職員全員に実施してきた。周りが次々と感染する中で、私は一度も陽性にはならず、心ひそかに、私の免疫力の高さを誇っていたのだ。今回のそれは多分オミクロン株だとおもうのだが、それには勝てなかった。というか、かかって、直って、免疫力がつくという、集団免疫の一端を担ったというわけだ。

それは一月の初旬のことだった。喉に小さなごみが張り付いたような感じで、それを取り除こうと、軽く咳払いをしていた。いつものように喉がイガイガするのなら、梅干しペーストをなめて、すぐになおしてしまうのだが、今回はそうはっきりした症状でもないので、その救急処置を忘れてしまった。すると翌日には、れっきとした風邪の症状になっていた。職場で、CPR テスト(15分で結果が出るラピッド抗原テスト)を受けると、陽性を宣告され、即自宅待機となった。自宅待機は、初回の感染であれば、有給で最長十日間だ(但し無症状で、陰性となれば五日間だけ)。以前は二週間であったのが、最近から短縮となっていた。有給の自宅待機は、うれしいところだが、実際気分が悪いので、楽しくもない。咳と頭痛があり食欲はなく、一日の半分は横になっていた。人事部に、自宅待機の件を問い合わせると、五日目にCPR をするように言われた。陰性なら、自宅待機は解除で、陽性なら十日間まで延長と言われた。その五日目のCPR テストはなんとまた陽性と出た。やはり気分が悪いのだ。自宅で長時間コンピューターの前に座っていると、頭痛がしてくる。そして吐き気も伴う。結局十日間きっちりと自宅待機し、職場復帰した。十日間と言うのはまさにぴったり必要な期間だった。

夫も、私より二日ほど後から、感染症状がでてきた。テストをするとやはり陽性だった。夫は血圧も高く、心臓病もあり、当初から、もしコロナに感染したら、重症化し、死んでしまうと恐れていた。だから、「イベルメクチン」の情報を得たときには、即入手していた。そして夫は予防として試しに使ってみてもいた。なので、今回の感染の際には、「イベルメクチン」を夫も私もとっていた。そのおかげで、特に夫は、重症化を防げたのだと思う。

ところで、「イベルメクチン」とは、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学大村智特別栄誉教授の研究を基に開発された飲み薬で、寄生虫感染症治療薬として、アフリカ諸国を中心に使われている。これがCOVID 19にもよく効き、アフリカ、東南アジア、イスラエル、南米、そして日本(2020年5月18日に許可)

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で使われているのだが、アメリカではDr.ファウチが「イベルメクチン」を使うことを禁じた。「イベルメクチン」で治ってしまったら、ワクチンを広めて、莫大な利益を得ることはできなくなるからだろう。Dr.ファウチの懐にも、その恩恵がはいることは、前回のブログに書いた。

話が前後してしまうが、「イベルメクチン」がCOVID19に効くという情報を得た当初は、まだ、アメリカのアマゾンで、馬の寄生虫駆除薬として販売している「イベルメクチン」を簡単に購入することができた(注:現在また購入が可能になった)。馬用でも人用でも変わりがない、体重による投与量が違うだけだ、という医師の講演も聞いていた。夫も私も、「イベルメクチン」をとり、その効果を実感した。私は、通常、一度風邪をひくと、悪化するところまで悪化してからしか回復に向かわない。だが今回は違った。確かに、咳や頭痛はあったが、ひどい咳ではなかったし、頭痛も気分が悪い程度のものだった。夫への効果は絶大だったと思う。血圧、心臓、肺の慢性病があるにもかかわらず、重症化しなかった。私よりも2週間位長くかかったが、回復した。

自宅待機期間を経て、職場に復帰すると、なんと「ブースター」の強制の通知のメールを見つけた。(続く)

堀尾シェルド裕子