44歳からの留学 ― 米国管理栄養士の、事の始まりから現在まで ー 余談⑭不妊ワクチン(前編)

Population control (人口統制)というのを聞いたことがあるだろうか。私自身、そのようなことを聞いたことはあると思うが、一体それが何なのかを特に考えたことはなかった。どこで、誰が、誰に、何を、するのか?

余談⑪MMRワクチンと自閉症で紹介したDr. Andrew Wakefiedの28分の新作ドキュメンタリームービー「INFERTILITY: A DIABOLICAL AGENDA」(不妊:悪魔的な課題)がごく最近メール配信された。

live.childrenshealthdefense.org

以下はその映画から。

ケニア、ナイロビの産婦人科医Dr.Ngreによると、ここ数年、妊娠の激減がみられ、妊娠初期の出血、流産、若いカップルの不妊等が増えているという。あるケニアの女性は、3回妊娠し、一回目は3週間で、2回目は4週間で、3回目は10週間で流産した。何かがおかしいと思い、検査を受けてみると、抗HCG 値が異常に高かったという。HCG(βHuman Chorionic Gonadotropin)とは、妊娠中に生産されるホルモンで、妊娠の最初のシグナルである。妊婦のHCG の抗体(抗HCG)が体内で増産されると、胎児をバクテリアやビールスとみなして破壊し、卵巣はプロゲステロンを生産しない。もし抗HCG 値が一定以上に高くなると、不妊となる。

何故このように、HCG を攻撃する抗体、抗HCGが自分の体に生産され自己免疫疾患が起こるのか。

人口過多が憂慮されるにあたり、1970年代初めより、WHO(世界保健機構)に代わり、ワクチンの開発者は、不妊をもたらすワクチンを模索し始めた。1972年から1992年までのグラムは続いた。WHO の不妊ワクチン部隊は、HCG を攻撃する、人工的なワクチンの開発をサポートした。

ワクチンの開発者は、HCG を攻撃する自己免疫疾患や流産を引き起こす抗HCG ワクチンと、破傷風ワクチンの合体が、最も効果的な接近方法であることを考えついた。

この妊娠制御(不妊)のプログラムは、ケニアの統治者のサポートはあったものの、潜在的な女性虐待として、女性グループの支持は低かった。というのも、ワクチン試験は既に、不妊を起こすという説明や、同意書なしに行われていたからだ。それと、妊娠制御(不妊)のワクチンキャンペインが、破傷風ワクチンプログラムと偽装されて行われることも憂慮された。

1995年、フィリピンのカトリック女性同盟は、ユニセフの、妊娠制御(不妊)ワクチンを組み込まれた破傷風制御ワクチンプログラムの停止を裁判で勝ち取った。でもこの時は既に300万人の女性がそのワクチンを接種していた。(続く)

 

堀尾シェルド裕子